トリートメントを長時間、つけたままにすると、頭皮によくない状況になることが想定されます。トリートメントの性質は、あくまで毛髪に対して作用するものです。使用の前提は、毛髪の中間部分から毛先にかけてです。それ以外の頭皮などの箇所に付着すると、いい状況にはなりません。
トリートメントをつけた状態で湯船に漬かると、毛髪から流れ出して頭皮に流れます。これが頭皮に対して影響を及ぼす要因になる可能性があります。すぐにすすげば問題ありませんが、頭皮は毛穴があったり、複雑な形状になります。トリートメント剤が流れて固まれば、すすぎにも負担をかけることになります。シャンプーで頭皮をきれいにしても、意味がなくなります。
「この方法を取り入れてから、前髪のボリュームがなくなったように感じます」とのことですが、可能性があるのは、トリートメント剤の成分が頭皮の毛穴を詰まらせてしまうことが挙げられます。トリートメントは、頭皮につけることを想定していません。薬剤が長時間、頭皮に付着することでなんらかの不具合が生じる可能性ああります。影響は次の通りです。
・頭皮の毛穴が詰まってかゆみなどの原因になる
・毛髪の生え替わりのサイクルを遅らせる
トリートメントのなじませ方については、時間をかけて薬剤を浸透させるのがベストなのか、確認する必要があります。市販されているトリートメントのほとんどは、髪の表面をコーティングすることがメインです。例えば保質成分や髪の内部に浸透して、栄養分を補給するような効果があるのか、というような確認が必要です。
単に髪の表面をコーティングするだけのトリートメントは、長時間髪につけてなじませる必要がありません。これだと、頭皮にトリートメント剤が流れてしまい、頭皮に悪影響を及ぼす可能性が出てきます。これが抜け毛などを誘発する原因にもなりかねません。
毛髪をコーティングして、スタイリングをしやすく、保護してくれるのがトリートメントの本来の役割です。しかし、間違った使用法では、反対に悪影響を与えることになります。大事なのは自分の判断で使用せず、しっかりと確認することが大切です。
使用しているトリートメントの説明書をしっかり読んで、用法などを確認することが大切です。中にはなじませることを推奨している製品もあります。トリートメントは必ずすぐにすすぐ、ということでもありません。トリートメントの正しい使い方は、製品によって異なるので、最適な利用方法を理解しましょう。