美容室などで行うサロントリートメントは、効果がすぐに表れるのがメリットです。ヘッドスパはメインが頭皮のマッサージによる血行促進で、髪の健全な育成に役立つものです。どちらも、毛髪や頭皮環境の整備には、大切な施術となります。

「美容室のトリートメントの効果の持続性が10日ほど」との疑問点ですが、これは一概にいえません。お客様の髪質、美容室で使う薬剤、施術内容によって左右されるからです。美容室のトリートメントは、髪の表面をコーティングするケースがほとんどです。ツヤ感や滑らかな指通りなど、トリートメントによって効果を発揮できます。ただし、一時的なものであるのは否めなく、3～4週間が効果の持続期間であることをご了承ください。

「ヘッドスパに興味があり、効果も知りたいです」とのことですが、長期的な髪質の改善などにヘッドスパはおすすめです。ヘッドスパは単発の施術では効果が出にくく、長期にわたって施術をすることによって、少しずつ改善に向かっていきます。例えば５年や10年などの長期的なスパンで考えることが大切です。ヘッドスパのメリットは次の通りです。
・マッサージで頭皮を刺激することによって毛根のケアにつながる
・毛髪が生え替わるサイクルが順調になる
・健康的な毛髪が育ちやすくなる

毛髪のツヤ感や美しさに即効性を求めるのなら、美容室などのサロントリートメントがおすすめです。毛髪環境を完全に整えたいのなら、長期的な視野に立った、頭皮の改質改善につながるヘッドスパをおすすめします。

お客様の毛髪や頭皮の状況は、多種多様です。ライフスタイルによっても変わってきます。定期的に美容室やサロンでトリートメントを行う方も大勢いらっしゃいます。これと合わせて、ヘッドスパの施術を受けられるお客様もいます。お客様の状況を考え、ニーズに合わせて施術を選択する参考にしてください。

トリートメントの効果の比較ではなく、ご自身に適合するか否かがとても重要です。市販タイプは、より多くの方々に適合するような構成になっています。一方の美容室のタイプは、薬剤のグレードが上がったり、状況に応じて細分化していることもあります。美容師は髪質を見抜くプロですので、お客様に適応したタイプをすすめます。

現在はさまざまなトリートメントが市場に出回っています。天然素材、オーガニック系などのラインナップも豊富です。ただし、各自の髪質や頭皮の状況によって、適合しないケースが出てきます。極端な例では、高額なトリートメントよりも、安価なタイプが最適なケースも想定されます。

「市販のタイプと美容室で美容師にすすめられるタイプとでは、どう違うのでしょうか。美容室ですすめられて購入したタイプの方が効果的なのでしょうか」との質問に対して、どちらがご自身に最適なのか、と言う観点を持つことが大切です。

美容師にすすめられて購入したとありますが、美容師は髪の毛のスペシャリストです。質問者様の髪質を把握して、最適なトリートメントをすすめてくれたことが、想定されます。お客様の髪質や頭皮、色持ちも含めて、多角度から検証して最適な商品を提案するケースが多いです。

美容師は、美容業界の最新のトリートメント剤、薬剤の知識も豊富です。すすめられたトリートメントは、市販よりも割高になるケースがありますが、美容師との相談料も含んでいると思えば、決して高くありません。美容室に担当の美容師がいれば、お客様の過去の施術内容、髪質などを把握しているはずです。

美容室で担当の美容師にすすめられたトリートメントは、ご自身にとって最適で色持ちにも優れています。自分の客やお得意様には、自信を持っている商品しかすすめません。

しっかりと認識をしてほしいのが、高価で質の良いトリートメントやヘアパックを使っても、一度傷んでしまった髪の毛が、元通りになることはほぼありません。美容室やヘアサロンでも、自宅で行うケアでも同じことがいえます。これらを認識したことを前提にし、美容室で行うトリートメントの方が仕上がりが良くなります。ぜひ、ご参考ください。

「髪質改善やダメージ回復に効果があると聞いたミコノストリートメントを試したい」とあります。別のよくある質問にもお答えしましたが、髪の毛は一度傷んでしまうと元には戻りません。日常生活では屋外の紫外線などで、どんどん傷み、劣化が進みます。高価なトリートメントを使用しても、ダメージを受けた髪の毛が元に戻ることはほぼありません。

美容室の中には、髪質改善に効果があり、ダメージ補修に最適なカラーリングがある、と認識を持っているケースが見受けられます。このような話は、根拠が希薄です。あらためて強調しますが、一度ダメージを受けた髪の毛は、元の状態に戻るということはほぼありません。

例えば髪の毛と同成分のケラチンでできた爪があります。割れてしまったり、ひびが入って折れた爪は、爪用のクリームや保湿剤を使用しても、元通りになりません。髪の毛も同様のことがいえます。

トリートメントやヘアパックの役割。
・ダメージを現状よりも進行させない
・現状維持をして傷みや劣化などのマイナス要因を増やさない

「自分でするのと美容室でするのとでは、効果が大きく違ってくるのでしょうか」とのことですが、上記の内容を前提にすると、結果は美容室の方がクオリティーの高い仕上がりになります。自宅で難しい施術も、美容室なら機器がそろっているので、より高度な内容になるからです。次のような理由があるからです。
・遠赤外線の熱を発する機器を使用してトリートメントする
・ナノスチームのような水蒸気の力を使って薬剤を浸透させる

より薬剤を浸透させる施術によって、次のようなメリットが出てきます。
・髪の毛がサラサラになり、摩擦を軽減してくれる仕上がりになる
・スタイリングがよりしやすくなる

美容室で使う各種薬剤は、業務用のもので市販されていないケースがほとんどです。価格も高めで有効成分が多く含有されています。もちろん、施術する美容師は、毛髪のプロでもあるので、高度な技術があります。自宅でケアをするのも大切ですが、美容室のケアには及びません。仕上がりに大きな差が出ます。

根本的な問題の改善は、毛髪に着目するのではなく、頭皮をケアすることです。これが賢明な策といえます。トリートメントを使用することによって、髪に栄養が戻るわけではありません。栄養不足を解消できたり、補修効果が期待できることもありません。猫っ毛やくせ毛の改善に効果が出る、ということにもなりません。

「トリートメントを使い、髪に栄養を戻して、猫っ毛やくせ毛を改善することはできますか」との疑問をお持ちですが、トリートメントの継続使用で問題点を解決することはできません。

・髪の毛の栄養不足を改善できるわけではない
・髪が補修されて猫っ毛やくせ毛を改善できるわけではない

別の「よくある質問」でも紹介していますが、傷んだ髪の毛は生え替わったり、再生したときの状態に戻ることはありません。時間の経過とともに傷みや劣化が進んでいき、高価なシャンプーやトリートメント、ヘアパックを使っても、髪が元に戻ることはありません。

美容室の中には、シャンプーやトリートメント、毛質やダメージの改善できるカラーリングがある、との説明をするケースもあります。このような説明は、根拠が希薄で信用しない方が賢明といえます。強調しますが、ダメージを受けた髪の毛が、元の状態に戻ることは決してありません。この点は、ぜひ頭の中に入れてください。

一例を挙げます。毛髪と爪は同成分のケラチンというタンパク質の成分でできています。経験のある方も多いと思いますが、一度割れたり、ひびが入ってしまった爪は元通りになりません。爪専用のクリームや保湿剤を使って目立たなくすることはできますが、元通りに再生することはできません。髪の毛もこれと同じ原理です。

「猫っ毛とくせ毛に長年にわたって悩んでいます」とありますが、改善には髪の毛の表面上の補修ではなく、根本から改善していく必要があります。髪の毛に直接、働きかけるよりも、髪の毛を再生させる土壌となる頭皮のケアを重点的に行うのが、賢明な策といえます。

・ご自身の髪質や頭皮に適合するシャンプー、トリートメントの使用
・美容室でヘッドスパなどのマッサージで頭皮の血行を促進させる
・ご自身でも頭皮マッサージを心掛け、血流やリンパの流れを促進させる

日常でも髪質改善に向けた取り組みや意識づけが大切です。ただし、今本的な改善に至るには5年や10年といった長期的な視野で見据える必要があります。

痛んだ毛先は、元に戻らないので美容室でカットします。その際、髪の専門家の美容師に相談することをおすすめします。まとまりが悪いのは、普段使っているシャンプーやトリートメントが原因かもしれません。状況に応じた最適な商品をセレクトしてくれます。ぜひ、ご相談ください。

毛髪は日常生活でも傷みます。「カラーもパーマもしていません」とのことですが、毛髪はあらゆる状況で徐々に劣化していきます。

・屋外で紫外線に当たる
・冬季の屋外、夏季のエアコンによる乾燥
・ドライヤーの使用法によって髪を傷める
・不十分な乾燥のまま就寝し、まくらと摩擦によって傷める

「毛先がパサパサしたり、毛先の向きが一本一本違う」という悩みですが、その理由は次のようなことが考えられます。

・ダメージが進み、髪の表面のキューティクルが毛羽立ち、すり減る
・髪の根元がうねっていたり、毛の流れにくせがついている

「縮毛矯正やストレートパーマ以外で、まとまりを持たせて、直すことはできますか」とのご相談では、簡単な解決法として美容室で傷んだ毛髪部分をカットしてもらうことが挙げられます。

髪のまとまとや全体の雰囲気は、傷んだ毛先をカットするだけで変わってきます。髪を伸ばしている方でも、同じことがいえます。美容師にリクエストする際、注意が必要です。髪のボリュームを抑えるため、すいたり、そいだりするヘアスタイルにすると、髪のパサつきやハネの原因になります。まとまりのあるヘアスタイルにするため、重めのボリューム感のあるヘアスタイルのリクエストをしましょう。

カットで髪のダメージ部分の問題が解決したら、今度はケア対策を施します。カットした毛先を保護する意味でも大切な作業です。美容師と相談しながら、髪に最適なシャンプーやトリートメントのマッチングをしてください。カットとヘアケア対策を施すことによって、大きな改善ができます。